音楽レッスン
レギュラーコース
ジュニア(小学生まで)
- 7,700円(税込)
- 30分(個人レッスン)
- 年36回(曜日時間固定)
シニア(中学生以上)
- 8,800円(税込)
- 30分(個人レッスン)
- 年36回(曜日時間固定)
ピアノ、オルガン。それぞれに良さがあります。鍵盤楽器中心に様々な楽器を用いた「総合音楽レッスン」です。
単にピアノが弾ける、ということではなく、曲に感情を込めて演奏するには、まず「歌って弾く」ということが非常に大切であると考えています(下記コラムをご覧ください)。同時にテクニック(技術)的な強化も図りながら、表現力のある、人間味のある演奏者を目指します。これには少し時間がかかるかもしれません。しかし音楽を「自分のもの」とすることができるよう、じっくりと取り組みます。
レッスン会場: アトリエ音楽教室
フレキシブルコース(大人の方向け)
- 5,500円(税込み)
- 1時間強(個人レッスン)
- ワンレッスン(フレックス)
フレキシブルコースは、主に大人の方のためのコースです。レッスン前にはコーヒーなどをいただきながら、リラックスした雰囲気の中で、お好きな曲をマイペースに取り組んでいただいています。ワンレッスン1時間が基本ですが、時はあっという間に過ぎてしまうもので、時間に余裕を持ってレッスンにお越しくださいね。
レッスン会場: アトリエ音楽教室
コラム
「歌って弾く」ということ
幼い頃、先生から「歌える子だね」と言われたことを、今でも覚えています。
当時の私にはその意味がよくわかりませんでしたが、今となっては、そう評価していただけたことをとても光栄に思っています。
さて「歌える」とは、一体どういうことでしょうか?
これは「歌うように演奏することができる」という意味です。
さらに噛み砕いて言えば、自然に表情をつけ、自分の音として演奏できるということです。
ピアノをはじめとする鍵盤楽器は、打鍵すれば音が鳴ります。つまり、指を動かせば「弾くこと」はできます。
ですが、音楽の本当の面白さは、音を鳴らすこと自体ではなく、音に表情をつけ、メッセージを込めることにあると私は思っています。
楽しい曲なら思わず体が動き出したくなるように、悲しい曲なら聴いていて涙ぐんでしまうように。
そんな共感を呼び起こす演奏って、素敵だと思いませんか?
「歌って弾く」ことができるようになると、メロディーに自分の気持ちを乗せて音楽を伝えることができます。
これは意識して行うというよりも、“音楽語(Music Language)”を用いて、歌うように自然と感情を込めて演奏できる状態のことです。
私自身、そんな演奏家でありたいと日々思いながら、音楽と向き合っています。
楽譜は読めないといけないの?
結論から申し上げますと、「私は」必ずしも楽譜が読めなければいけないとは思っていません。
もちろんレッスンでは、大人の方は最初から、幼いお子さまの場合でも学習の度合いを見て、早い段階から楽譜を使って進めます。しかし、楽譜が“ボトルネック”となってピアノ嫌いになってしまうケースも少なくありません。
「それはトレーニング不足だから」「教え方が下手だから」と言われてしまうかもしれませんが、実際にそのようなことが起こるのです。
楽譜に慣れるにはソルフェージュ的なトレーニングがとても重要ですが、「楽譜に親しめる」ようになるまで年単位の時間がかかる場合もあります。
また「読むこと」そのものに困難を感じるケースもあります。楽譜だけでなく、普通の本を読むことが大変で時間がかかる方もいます。これは「ディスレクシア(発達性読み書き障害)」と呼ばれることがあり、読む速度が遅い、文字の認識が難しい、理解に時間がかかる、といった特徴があります。
このような状況で読譜を強制されると、「読めない不安」「間違えてはいけない恐怖」が募り、せっかく芽生えた音楽への興味関心を失ってしまうことがあります。
なぜこのような例を挙げるのかというと、実は私自身が経験したことだからです。
今でも覚えているのが、小学校低学年の頃、夏休みの宿題で読書感想文を書く際、本の分量に圧倒されて読むことが重荷になり、適当にストーリーを作ってごまかそうとして親に叱られた、という出来事です……。
楽譜を読めないと楽器は演奏できないのでしょうか?
決してそんなことはありません!
私のレッスンでは積極的に楽譜を使い、楽譜から“音楽という言葉”を拾い集め、それを演奏で表現することを大切にしています。しかし、「楽譜を読むこと」を無理に強制することはありません。
必要な場合には、優しくサポートし、ヒントを与えながら、時間をかけて音楽へとつなげていくプロセスを大切にしています。
恥ずかしながら、私自身も高校生頃に自分で楽譜を書くようになるまでは、楽譜の読み書きに苦手意識がありました。それでも今では楽譜を読み書きしながらレッスンや音楽活動を本業とし、音楽への愛を人一倍伝えたいと願いながら活動しています。
私のレッスンでは「厳しく指導する」ということはありません。「マイペースで取り組む」、これが私のレッスンの基本姿勢です。
音楽を広い心で受け止め、自分らしく表現する。これが私のモットーです。
モダンオルガンってなに?
「モダンオルガン」とは、私が提唱している電子オルガンの新たな呼び方です。
電子オルガンや電子ピアノは「電子」という言葉のイメージから、一部の音楽家に「おもちゃのようなもの」と見なされ、楽器として正しく評価されてこなかった歴史があります。
しかし私はそうは思いません。楽器は時代とともに進化するものです。むしろその時代の技術の結晶と言えるでしょう。
たとえばピアノ。歴史はおよそ300年ほどですが、いきなり現代の形が生まれたわけではありません。ピアノの祖先であるハープシコード(チェンバロ)は14世紀ごろに誕生し、バロック時代に広く演奏されていました。
ハープシコードは、弦を爪で弾(はじ)いて音を出す仕組みであり、ハンマーで叩く現代のピアノとは構造も音も大きく異なっていました。しかし「もっと豊かな音を出したい」「強弱をつけたい」という願いから改良が重ねられ、現在のピアノへと発展したのです。
このように、楽器は常に進化し続ける存在です。オルガンも同じです。オルガンの起源はパンパイプまで遡るといわれ、ピアノよりもはるかに古い紀元前からその原型が存在します。時代とともに巨大化し、多彩な仕掛けが加えられました。
そして現代。私は電子オルガンはオルガンという「幹」から伸びた新たな枝であり、まさに現代のオルガン=「モダンオルガン」だと考えています。音源装置が電気的な仕組みに置き換わっただけで、その本質はオルガンです。ですからモダンオルガンはオルガンの歴史に逆らう存在ではありません。むしろ歴史に忠実な存在だと私は信じています。
同じことは電子ピアノにも言えます。「電子ピアノはピアノではない」という意見も根強くありますが、それは必ずしも正しくありません。電子ピアノは、ピアノが時代とともに進化した「モダンピアノ」と捉える方が自然ではないでしょうか。
私は電子楽器にネガティブな印象をお持ちの方を否定するつもりはありません。ですがレッスンでは、電子楽器=モダン楽器として積極的に活用しながら、新しい時代の音楽教育を提案していきたいと考えています。新しい時代の楽器で、楽しく、そして本格的に音楽を学んでいただけることを願っています。
The Philosophy of the “Modern Organ”
The term “electronic organ” has long been associated with an unfortunate image — often evoking toys, learning aids, or outdated home instruments. For many people, it fails to convey the depth and potential that these instruments truly possess.
In response to this misconception, the term “Modern Organ” has been proposed — a concept introduced by a Japanese organist and educator, Koichi Ikeda who seeks a more fitting way to describe these instruments. This is not simply a new label; it represents a redefinition of what the instrument stands for in today’s musical landscape.
A Legacy of Evolution
All musical instruments have evolved over time, reflecting the needs of musicians and the technologies available in each era. The modern piano, for example, did not exist during Bach’s lifetime. Even if the concept had been imagined, the craftsmanship required to build such an instrument did not yet exist.
Yet, through centuries of innovation — from the harpsichord to the fortepiano, and eventually to the grand piano — the instrument has developed to meet the artistic demands of each generation.
Why, then, should the organ not follow a similar path of evolution?
The Modern Organ is not a rejection of tradition. Rather, it is a continuation of the organ’s long and noble history — one that stretches back to ancient times. From pipe organs to Hammonds, and now to instruments such as the Roland Atelier series, the organ has consistently adapted and expanded its expressive potential.
A Call for Recognition
Describing these instruments merely as “electronic” diminishes their true nature. It reduces them to technological devices, instead of recognising them as serious, expressive, and dignified musical instruments. The concept of the Modern Organ seeks to restore this recognition, not just through a change of terminology, but by redefining the instrument’s cultural and artistic standing.
In essence, the Modern Organ represents the organ of our time. It is not a substitute for traditional instruments, nor a lesser version of them; it is a natural evolution of the organ itself, shaped by the technology and artistry of the present age.
A New Perspective from Japan
The proposal of the term “Modern Organ” reflects a desire to encourage a more accurate understanding and appreciation of these instruments. By reframing how they are seen, the aim is to restore their place as respected and expressive tools for musicians, both in performance and education.
While awareness is still growing, this simple yet meaningful term offers a fresh perspective on what these instruments truly are: not an alternative to tradition, but its continuation into the modern age.